イタリアワインの真髄を見た
美味しいワインを頻度高く飲むためには、手頃なテーブルワインを見つける必要があります。
今日はそのワインにふさわしい辛口白ワインを紹介します。
ソアーヴェ・クラシコ

そもそも、ソアヴェはイタリアで最も有名で飲まれている辛口の白ワイン。
ミネラル感がたっぷりで飲みやすいことから、テーブルワインとして愛されてます。
ぶどう品種
- ガルガーネ:85%
- トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ:15%
リーズナブルで味の薄いワインの常識をくつがえす味
私自身ソアヴェは嫌いではないのですが、飲みやすすぎて(薄い)そんな印象のないワインだったのですが、このワインの評価が高くて試しに飲んでみたら、ソアヴェのイメージを覆す美味しさでした。
今日はそんなピエロパンの美味しさに迫る秘密を紹介します。
ピエロパンとは
ピエロパンは、1890年に医者だったレオニルド・ピエロパンさんがヴェローナに創業しました。
この創業したクラシコ地区と呼ばれる地区は、火山性土壌でミネラルが豊富なので、スッキリした本来のソアヴェの味に加えて、コクがあるのが特徴です。
特徴と飲んでみた感想
本当に上手い。とまずは言っておきます。
ただ、すごい味があるとか、深い味が好きな方は物足りなくなるのは事実です。
私もアロマ系のしっかりした味が好きですので、そこは感じたのですが、、、
もともとソアヴェはそういう味です。そのスッキリした味の中でもかなりコクがあって美味しいのでオススメしたいです。
<色味・特徴>
薄い黄金色。
最初の口当たりはミネラル感たっぷりでスッキリした味わい。
<口の中で広がるジューシーさ>
後から口の中で広がるフルーツのジューシーさ。
レモンのスッキリさに、ぶどうの甘みが押し寄せてくる。
<飲んだ後の余韻は辛口ワイン特有の心地よい酸味>
変なアルコール感や、安いワインに見られる、酸っぱ!!って感じがない。
味を無理やり作ってる感じがなくて、本当にニュートラルな味わい。
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最高格付、DOCGを超える味
さて、ソアヴェであって、ソアヴェではないこのピエロパンのソアヴェ・クラシコ。
なぜ、こんなにも美味しいのかは、歴史を紐解くと見えてきました。
私もこの歴史を知って思わず購入してしまったのですが間違ってなかったです。
冒頭に述べたように、ソアヴェはイタリアで一番飲まれてるテーブルワインです。
もともとは作れる産地が限られていたのですが、人気が高まるとともに、クラシコ地区以外の平野部で造られる軽いタイプのワインも「ソアーヴェ」として販売されるようになったのです。
この結果、本来のソアヴェとは異なる非常に軽いタイプものが、ソアーヴェという名前で爆発的に市場に出るようになり、クラシコ地区でミネラル豊富なコクのあるソアーヴェを造るピエロパンのような造り手はその状況に危機感を感じていました。
そして、ついにソアーヴェがDOCGに昇格することになった2002年、ピエロパンは5つのことを協会に要求します。
- クラシコ地区だけをDOCGとする
- 品種はガルガネガとトレッビアーノディソアーヴェの2つの土着品種に限る
- 夏だけでなく冬の時期も認定機関から畑のチェックを受ける
- ソアーヴェ地区以外の瓶詰を禁止する
- ワインの成分の濃さを計る基準値の厳しい基準をもうけること
ところが、この5つの要求は全く受け入れられず、却下されます。
それに反発したピエロパンは、あえてDOCGを名乗ることをやめ、現在に至っています。
たとえDOCGを名乗らなくとも、ピエロパンがソアーヴェのトップに君臨し続けていることは、品質を追求し続ける姿勢があるからこそ。そして、ワインだけで楽しむのではなく食事と一緒に飲んでもらうことこそがワインの役割と考えて造り出されるその味わいからは、長い年月愛され続けるピエロパンの真髄を感じました。
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